外貨建て保険、苦情殺到です。カモにならないために。
NHK「クローズアップ現代+」H30.10.30放送
金融商品トラブルが非常に多い!
街で非常に良く売られている「外貨建て保険」商品。
大手の銀行や保険会社の看板を、まだ信じている人から、山のようなトラブルです。
「カラクリ」に気が付いた人から、クレーム・苦情が2500件以上、消費者センターなどに来ています。
(日経:H30.12.12に問題の報道記事あり)
(R1.6月にも、朝日や日経に問題記事あり)
正確な説明をしたら、買う人がほとんどいなくなるのが「外貨建て保険」です。
なぜ日本にいるのに、米ドルや豪ドルなど「外貨建て」保険なのでしょうか?
リスクに備えるのであれば、日本円の保険に入れば、十分です。
すでに多くの人は、十分な保険に入っています。(年間40万円、月約3万円強)
なぜ、こんなに、あちこちで勧められるのでしょうか?
その理由は、手数料が高く(初期に7%程と推定)、売る人がすごく儲かるからです。
今、銀行では外貨建てが9割です。(誰でも構わず、勧めています)
融資で儲からないので、手数料で稼ごうということのようです。
(銀行内部の人の話では、多額の預金があると、、すぐ営業ターゲットにされるようです。)
初期の支払いが1000万円なら、ただ売るだけで70万円が手数料です。
投資信託の手数料が話題になりがちですが、恐らく2倍以上のバカ高い手数料です。
生命保険商品は、多くの会社で手数料が表示されませんので、不明朗なだけでも大問題です。
数字だけ見ると、商品の利回りが高いように書いていますが、実際はトリックです。
そうではありません。預金の利子と単純に数字だけで比較してはいけません。
例えば、積立利率「3%」とか・・素人が、「低金利時代に、こんなに高い利回り!得だ!」と素人が勘違いするように、数字が書かれています。
預金が、0.01%に比べれば、「すごく得だ!」と考えても不思議ではありません。
保険と言っていますが、むしろ現実は「運用・投資商品」です。
為替に投資していることになります。
為替は、株式より予想が付きにくく、動く幅も同程度、むしろ株式より危険でしょう。
これも、保険だから安心?とか元本保証?とかを感じさせることで、錯覚させています。
さらには、多額の「運用での集中投資」という最悪の状況になります。
ドルや豪ドルなど、1つの通貨に集中投資するのですから、リスクが集中します。
安心・元本確保どころか、元金を大きく減らす可能性があります。
実際、それに気が付いた人からのクレームが山のように来ています。
複雑な商品なので「錯覚させやすい商品」がです。仕組みが分かる人は、ほぼいません。
説明資料は、ものすごく複雑に書かれています。
素人では、「何を言っているかわからない」です。
解約する時に大きく減った、実際の利回りが低いことに気が付いた人からのクレームです。
商品により内容は違いますが、どれも安全、大丈夫のような「錯覚」を与えます。
<買う人が持つ錯覚の例とは?>
保険=リスクに備えて安心?今より、安心度が高まる?
終身保険=一生これで安心?
お金が増えるかも?=良いことじゃないか?
将来になるほど、受取が増える?=良いことじゃないか?
毎年決まったお金がもらえる=預金より得なのでは?
お小遣いがもらえる=何かトクした感じ??
利回りが高い=日本の預金よりずっと得では?
保険=投資ではないので安全?元本保証?
このような、数々の事実とは違う素人が勘違いする「錯覚」を生み、つい契約しがちです。
しかし、「デメリット」は、こんなにあります。
★デメリットは、「読めないような小さな文字、専門用語など」で書いてあります。
複雑で「何を言っているか分からない」ように書いてあります。
1.為替が思った方より、逆に振れたら大損。(バクチと同じ)
2.10年以内とか短期で解約したら、大損。(数百万円の損)
3.元本を上回るのは、ものすごく長い期間が必要。(つまり、ずっと元本割れ)
4.利回りは、良くない。(数字のマジックで、実は日本の利回りと変わらない)
5.契約した人が、結局全部のリスクを負っている。(売る人は、ノーリスク、手数料で儲かる
6.保険期間中、ずっと保険に必要な費用を払っている。(いらない保険だったのに)
保険会社は、「どうしても保険が売りたい」のです。
7.途中解約しようと思ったら、さらに大損になるので、解約を思いとどまる。
結局「長期間逃げられない」「10年以上も運用の機会を失う」ことにもなります。
解約の損か、損を無くそうと思って、増やせる時間を失うという「ダブルの損」。
一旦買ったら、「どうしようもない」ということです。
つまり、買う人には、デメリットしかないと言っても良いでしょう。
これら商品は、数百万~1000万円ものお金を「一時金」で払います。
つまり、外貨(米ドル、豪ドル)などに、集中投資をすることになります。
保険というより、リスクの高い投資そのもの、さらに危険度が高い「集中投資」です。
多額の集中投資は、投資の中でも最も避けなければいけない。
元本確保といっても、「外貨基準での元本確保」です。
「日本はゼロ金利、海外は金利が高い・・だから海外がトク」というのは「素人判断」。
本当にそうなら、金融のプロも、円を全部海外に投資すれば良いのです。
日本人全員、預金も、全て金利が高いドルにすれば、良いのでは?
プロで、そんなことをする人はいません。トクではないことが分かっているからです。
利回りの差は、あとで為替で調整されるので、結局何も得にはならないのです。
そういう理論の背景があるので、「海外の高利回りが有利」と思うのは素人だけです。
ずっと昔から、為替でさんざん損をしてきた生保が勧める為替商品という矛盾。
クレームや苦情が、2500件以上と、昨年の3割増し。(気が付かない人も多数)
60歳以上からのクレームが多く、80歳以上の高齢者は、家族からのクレームだそうです。
今頻繁に相談されるのは、判で押したように「外貨建て生命保険」です。ご注意を!
下記のグラフは、金融庁が外貨建て保険について、データでまとめた資料です。
左は会社別の表で、右は細かく商品別の表です。(5年以上の実績ある商品)
左の図でわかるのは、各社の平均では、リターンが1%以下が多数ということです。
右の図でわかるのは、商品別でば、マイナスの商品がかなりあるということです。
ほぼ利益なし、損もかなり出るのが外貨建て保険だということです。
こんなメリットもない商品が、老後資金対策になるはずがありません。
これを一生懸命売っている金融機関や販売員の良識、知識レベルって何でしょうか?
<出典:外貨建て保険の販売会社における比較可能な共通KPIを用いた分析 金融庁 2022.1月)
国民生活センターには、下記のようなクレームが沢山来ています(HPより引用)
70歳以上が半数で、平均購入金額が1000万円と高額。
米ドル建て、豪ドル建てが多く、一括払い、分割払いもある。
「元本保証」とか「老後資金の希望」に対して、良く分からないのをいいことに、勧誘で非常に広く売られています。(銀行、生保)
この情報を見ても、明確に「高齢者狙い」、「判断力が低い人狙い」の悪質な商法です。
しかし、50代などでも買って被害にあっている方は、多数います。
まだ、損失に気が付いていない人も、多数いるのではないでしょうか?
「無料ライププランセミナー」とか「無料保険の見直し相談」とか言う名目で人を集め、そこで勧誘されたという話も、良く聞きます。
無料セミナーとか、無料相談会などは、きわめて危険です。
国民生活センターのHPに詳しく書いてあります。
「預金と同じ、元本保証、老後資金になる、良い商品」など「安全・安心」を強調します。
しかし、まったく、そんなことはありません。
「ちっとも増えない、手数料が高い、簡単に解約できない、元本割れ起こりやすい」など、
デメリットが非常に多い、「危ない商品、始末に負えない商品」の典型でしょう。
「知らない人、分からない人、高齢者、断れない人、貯金が多い人」・・きわめて危険です。
保険は、お金を減らすもの。損する仕組み。
特に中高年は、将来(老後など)に向けて、増やす必要があります。(減らしてどうする?)
「〇〇保険で、お金を増やす」とかいう商品がありますが、必ず保険がセットになっており、ムダ金を払います。
もう、何らかの保険に入っており、多くの方は、保険が不要になる程度のお金があります。
むしろ保険を減らすことを考えるべき年代です。
不安なら、保険(不明朗で高い手数料)より、共済(安い、明朗会計、割戻金が多い)を。
「保険は、専門家でないとわからない?ので、専門家が説明する」という、ごまかし。
実は、複雑な商品にして、素人にわからなくしています。
良くわからないので、困っていると専門家のような顔をした勧誘員(販売員)が出てきます。
都合が良いように説明し、売りつけると言う仕組みです。
ややこしくて、よく分からないものほど、悪い商品と考えて良いです。
以下の本のように「だます」「わな」「損」と言う言葉が使われるのが、保険の特徴です。
良く電話でかかってくるのが、銀行からの被害を訴える話です。
メガ銀行、地方銀行が多いです。
よくあるのが、銀行預金に大きなお金をおいて、営業に狙われたケースです。
口座の情報は、営業に筒抜けになっています。(入れたら、即日伝わるらしい?)
ちょっとでも、預金口座に大金があれば、細心の注意が必要です。
営業が来たり、セミナーに誘われたりして、外貨建て保険に加入させられたという話です。
セミナーで、行員数人に囲まれたという話も聞きました。
相手は、販売のプロです。素人では太刀打ちできません。
話を聞いてからと、油断をしているとダメです。
何も聞かず、最初にハッキリ断ることです。(良い話はありません)
ほとんどが、外貨建て保険などで、数百万円~数千万円の契約をさせられます。
しばらくして、数百万円の損がわかる。・・これがよくあるパターンです。
保険ショップ、保険営業も、似たような方法で、売っています。
電話相談や聞く話でも、非常に多いので、「必ずあなたにも起こる」と思ってください。
そうでなければ、あれほど大量に売れるほど、魅力もなく、複雑で、人気が出るはずがない、リスクが非常に高い商品だからです。
相続が発生した場合に、銀行預金など相続財産の手続きをすることがあります。
それをやると、最近非常に気が付くことがあります。
相続財産ですから、亡くなった人は、高齢の70,80,90歳代です。
そのような方が、どんな財産を持っているか?
預金は良いとして、ハイリスクの投資信託とか、海外株式とか、金融商品に詳しい私が聞いても、どんな性格の商品かすぐ判断できない特別な「仕組債」が、しばしば出てきます。
高齢の方が、これほど複雑な商品を、主体的に自分の判断で買うはずは、絶対にありません。
説明されても、商品はおろか、ソンかトクかすら、全くわからないはずです。
多くの場合、売っているのは、メガ銀行でした。
証券会社の商品を、銀行が代わって売っています。
こんなケースは、まれではありません。
お金を持っていて、わからない、断れないのを良いことに、高齢者が狙われます。
よく、老後資金とかいう内容で、FPの無料相談とか無料セミナーとかがあります。
とにかく完全無料には、気を付けるべきです。(本物は、有料が基本です)
最後に「商品の話」が出たら、少しでも変だと思ったら、帰ってください。
FPと名乗る人が100人いても、本物は1人もいないと考えてください。
多くがFPと言いながら、実は「商品販売営業」です。
最近よく出てくるのが、「外貨建て保険」の営業です。
それは、本物のFPではありません。(FPの名を借りた「保険営業」です。)
無料で引き付けておいて、商品を販売するパターンです。
多くは、参加者が少し変に思うようですが、契約してしまう人も多発しています。
大事なお金です。簡単に契約しないでください。
本物のFPの見分け方とは?
外貨建て年金保険などで、一番錯覚するポイントは、金利が高いということでしょう。
「金利が高いとは、リスクが高い」ということです。
リスクが同じなら、皆金利が高いものを買うはずです。
リスクが高いから、金利のオマケをつけないと買わないから、高いのです。
「セールストーク」としては
日本は低金利、預金は0.01%
一方、外国は金利が高い、3%とか5%とか。
だから、「日本にお金を置いていたら損ですよ、外貨建て保険が、何十倍も得です。」
このような「素人に分かりやすく、錯覚されやすい、単純でもっともそうな理屈」で紹介されます。
こんな説明は、「トリック」でしかありません。(だまされないように)
本当なら、日本全員が、全財産を高金利の海外に投資すれば、大金持ちになるはずです。
(専門家は、そんなバカなことはしません。)
ところが、バブルの時代~今現在まで、為替で大損している例が山のようにあります。
金利が高い国は、物価上昇が大きいとか、通貨価値に不安があるので、金利が高いのです。
将来、通貨価値(為替)が変わり、金利分が変わるので、「結局得でなかった」「大損した」となりがちです。
これを、あえて、わかりやすい例にしてみましょう。
見かけは同じに見えるトマトが、2個あったとします。
1つ100円のものと、1つ70円のものです。
これで、どちらが得でしょうか?
値段だけ見れば、たしかに70円のトマトが、トクに見える。
しかし、100円のトマトは新鮮で、明日も100円で売れる。
しかし、70円のトマトは、熟しすぎていて、明日はボタボタになる。50円でも売れない。
だから、今日は、70円にしてでも、売ろうとしているのです。
価格や(利率)だけ見て、ソントクを判断してはダメということです。
きちんと運用しなければ、国の年金が減る中、老後の安心はない。
外貨建て保険とは、売る人が儲けるためだけの商品と言っても過言ではありません。
商品には、普通メリットもあり、必ずデメリットもあります。ですから、自分に合っているか、合わないかを検討します。
ただ、この商品に合っている人は、考え付きません。
ほぼ誰に対しても、必要性がありません。
ですから、すぐにやめるべきでしょう。
本当に老後資金を増やしたいなら、次のようなことをきちんとやらないといけません。
「商品を買ったら終わり」などという、安易なことで、老後資金ができるはずはありません。
このような進め方で、老後資金を作る「パーソナライズ運用法」とは?
老後資金作りの面談相談は、こちらのフォームからどうぞ
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どんな相談でも歓迎します。必ず「見通しや解決策の方向」を提示します。
外貨建て保険、個人年金保険、財形も含めて、どれを買っても満足な老後資金ができることはありません。
簡単に言えば、保険や預金(財形)では、老後資金はできません。
わずか増えることがあっても、非常に効率が悪いものです。
なぜこのような目的に合わない、おかしな商品が売れるのか?
保険屋さんがたくさんいて、熱心に「保険」と名のついた商品を売っているからです。
なぜ熱心に売っているか?
手数料が高いので、売る人が儲かる。
勧める人も、よく意味がわかっていない。(保険の販売員なので)
よって、お互いが分からないままに、イメージで契約しているからです。
しかし、結果は当然ながら増えません。
それどころか、外貨建て保険など、大損する可能性が高いです。
あらゆる人が老後資金を作れる可能性がある方法は、たった1つしかありません。
重要なのは、「商品」ではなく、「方法」なのです。
その他、不動産投資、金、FX・・いろいろあっても、どれも「プロのスキル」が必要です。
何年間も、数十年後も、上手く行く「証拠」が何もないです。
素人は、もし、いま良かったとしても、数年間。
ほとんどの人は、老後資金作りとしては失敗に終わります。
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