私も、高校生を持つ保護者の講演や相談会を、数多くの学校で行いました。
いろいろな現状をお聞きしました。いくつかの概要を書きます。
まず、奨学金には借りるもの(貸与型)と、もらえるもの(給付型)があることを理解しましょう。これを理解していないと、大きな間違いになります。
また、奨学金は、「学生の責任」で借ります。
つまり、返済できない、滞る場合は、学生が責任を負わなければなりません。
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支出と保険の見直しと減額が、子供の進学資金を作る。
奨学金を使いたくない。借金をしたくない。
このように言われる保護者が多いです。
そうであれば、ずっと前から対策が必要です。
まずは、支出を見直すことです。
さらに、間違ったお金の使い方をしていないかです。
最もありがちなのは、保険に入りすぎの事例です。
保険に過剰なを期待しない、過剰な心配をしないことです。
保険は、ある意味、損が拡大する、もっとも元本保証から遠い商品です。
必ず、保険料を払い続け、現実には保険金を受け取る確率は、非常に小さいのですから。
日本は皆保険。国民全員が保険に入っています。その上に、さらに保険が必要か?です。
学資保険、個人年金保険などは、ちっとも有利でも、お勧めでもありません。
医療やがん保険なども、本当に必要ですか?
共働きが増えている今、死亡保険で高額なものが必要ですか?
赤ちゃんの時に必要な保険も、大きくなれば、減額するのが当然です。
保険に月何万円も払っているようでは、お金が不足し、奨学金の利用になりがちです。
保険の見直し・減額と言っても、保険ショップや、営業担当に相談しては、絶対にいけません。(売るのが商売。さらに、売られてしまいがち)
教育を節約すると、稼げない人になるかも
勉強は、高校でやめて就職という選択もあります。
コロナで、今まで良かった就職も絞られそうです。
「引く手あまた」から、厳選した少数だけの募集になります。
奨学金は、「借金」なので、使わない人がいます。
「借り過ぎ」は問題ですが、「全く借りずに、進学もしない」としたら、もっと問題です。
進学は「将来稼げるための投資」です。
投資なきところに、利益はありません。(将来の仕事と収入に影響)
今後10年で、AI(人工知能)で、人の仕事が減ります。(今の仕事は半分になる?)
新しい仕事も増えるでしょうが、高校までの学力だけでは、厳しいと言われています。
女性も、共働き、生涯独身、離婚などで仕事続をし、専業主婦は、少数派でしょう。
進学の学費とは、「将来稼ぐ力をつけるための投資」と考えて、価値のあるところへ進学させることも必要です。
これまでずっと、少子高齢化が言われる中で、大学は増え続けてきました。
今、大学は約800校、専門学校は約3200校、短大が約300校あると言われています。
また、すでに定員割れの私立大学が4割です。
私立の大学の約100校が、定員の8割にも満たない状況です。
ここへ来て、国も経営難の私大などを、具体的に調査して、合併・廃止する動きを進めはじめました。進学先は、十分調査しておく必要があります。
定員割れを防ぐためと思われる、留学生を大量に入学させて、後日大量に行方不明になっているという大学の例も出ています。
淘汰される可能性の高い大学、専門学校は、要注意です。
これからの10年間で、AIの発達で、約半分の仕事がなくなるといわれています。
その代りに、今存在しない仕事も出て来るでしょう。
今のままの延長上の職業が10年後もあると考えるのは、危険でしょう。
あまりに専門的な職業や知識は、仕事が無くなる可能性があるとも言えます。
ただの機械化や自動化と違うので、知的な仕事でも、置き換わる可能性が十分あります。
専門学校は、仕事と直結した内容の学校です。学校選びは、良く考えましょう。
一方、事務的な仕事も無くなるとも言われるので、幅広く考えた職業選択が必要です。
いま、コロナ時代は、放送大学の時代でしょう。
大学もリモート授業が多く、中にはほとんど対面がない大学もあるようです。
これまで、大学のキャンパスに行くことは、交流やサークルなどメリットもありました。
リモートは、学習効果が下がると言われましたが、「意外に良い」と評価も変わりました。
これを見ると、私立の高いマンモス大学なら、むしろリモートで良いのでは?とも言えます。
放送大学こそは、元祖リモート授業です。
入学のための試験がありません。
必要な124単位を取れば、大学卒業資格(教養学士)が取れます。
大学卒業資格を取るのに、たった約70万円です。
(およそ400~800万円も掛けて、普通の進学するのと、どっちが良いのでしょうか?)
4年以上~最長10年も可能。コースも、6コースあり。奨学金も使える。
面接授業も、サークルもあります。
ネットやBSなどで、いつでも、どこでも、何度でも学習可能です。
働き、収入を得ながら、大学へ行けます。
聞いたことない大学より、就職など、好感度があがりそうです。
「文系学部や、大学で勉強したいタイプ」ならば、これで良いとも言えます。
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生活費を見直して、最小限の奨学金で進学
日本学生支援機構のような、借りるタイプの奨学金。
または、教育ローンのような借りるタイプのもの。
両方とも借金である以上、少なく借りるに越したことはありません。
奨学金や教育ローンを申し込む前に、まず「日常の生活費」を見直しましょう。
ギリギリと節約しても、ストレスがたまるだけ、ケンカが増えるだけ。
楽に減らせるところから減らしていくことが必要です。
1万~3万円の生活費は、かなり容易に減らせることが多いです。
毎月の固定費の支払い、口座から自動的に落ちる金額を減らすことです。
(車関係、スマホ関係、会費、保険など)
今、平均月3万円ほど奨学金を借りています。
つまり、奨学金を借りる金額が、ゼロかも?と言うことです。
生活費を減らして、借入を少なくし、子供に進学させるのが一番です。
保険の削減は、固定費の削減にもなり、一番影響が少ない。(被害もストレスもない)
経験上、中高年の場合、保険に入りすぎの家庭がほとんど。
相談の経験上、増やした方が良いと思った家庭は、ほぼなし。
そもそも、今まで入っている保険を使ったことがないでしょう。(友達でもあまりいない)
もし、使ったとしても、もらった金額と、今まで払った金額を比べてみてください。
保険を使う機会は、かなり少ない。
もらえる金額も、払った額より、かなり少ない。
死亡保険金の平均受取額は、いくらだと思いますか?
実は、意外にも、たった250万円ほどです。
保険には、想像と現実のギャップが、非常に多いのです。
昔であれば、郵便局が中心になった学資保険は、それなりに良かったと思います。
「学資保険」が、今でも良いと思っている方が、非常に多いです。
完全に間違っています。それは「昭和の話」・・金利が高い時の話です。
今のような低金利の時に、学資保険は、まったくお勧めできません。
お金が増えない商品が、なぜ良いのでしょうか?
中には、「外貨建て」もありますが、もっとお勧めしません。
「学資」というのであれば、まず「お金が増える」ことが第一目標です。
「ドル建学資保険」なら、ドルの投資と同じ。(為替のリスクが相当高い)
保険も、特に必要性がない。(余計な保険のコスト)
一挙両得・・「保険も付いて、お金を増やせる」と思いがちです。
しかし、現実は、「二兎追うものは、一兎も得ず」。
「不要な保険料まで払って、効率の悪いお金の増やし方をする」です。
保険は、「保険だけ」で別に考えないと、余計な保険に入ることになります。
学資保険でない、効率的な進学資金の増やし方とは?
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奨学金も使い方次第です!
奨学金は、今約半数の家庭で使われています。
昔と比べると「当たり前」に使われます。
奨学金には、「もらえるもの」(給付型)と「借りるもの」(貸与型)の2種類があります。
収入が低い世帯向けには、「給付型」があります。
(目安380万円以下程度の世帯が対象)
それ以外の世帯は、「貸与型」(借金)になります。
貸与型は、借り過ぎに注意です。卒業後7か月後から、子供が返済です。
多くは、返済期間が10年以上~20年にもなります。
ただ、「借金」だからという理由で、全く使わないのも良くないです。
(何千万円という住宅ローンの借金より、ずっと良いです)
将来、「子供が稼ぐ力をつけるための投資」なのですから。
「借金もしない、大学も行かない、しかし、稼ぐ力もない」では、どうしようもないです。
さらに、これからの時代は、ただ大学を卒業しただけでは通用しません。
使える学力とスキルを身に付けないといけません。
下の表のように、第2種の奨学金を毎月2~3万円程度を借りたとしても、毎月1万円程度を10年以上も、返済しなければなりません。
ふつうに勤めても、結構な負担になります。フリーターなどでは、さらに大変です。
このように返済が大変になるので、5万円を超える金額は借りないほうがいいです。
年収が少ない(380万円以下程度)世帯では、給付型奨学金がもらえる可能性があります。
世帯の年収の程度により、3段階に分かれています。
それにより、奨学金も下表のように変わります。
年収や学生の条件が、給付型奨学金を受けられる場合は、大学側の入学金や授業料の負担が少なくなります。(下表は、一番負担が少なくなるケースの減額、年収が一番低い区分)
奨学金の利用率 約50%
奨学金を借りている平均金額 約312万円
毎月の平均返済額 約1万7000円(月給の手取りの約1割)
結婚やその他生活に影響していると思っている割合 2割超
生活が苦しいと思っている割合 約4割 (やや苦しいも含めて)
奨学金の返済は、その後10年~20年の生活費に大きく影響します。
シミュレーションをしてみれば、状況がわかって良いです。
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大学などが、独自に作った奨学金制度があります。
これらには、もらえる奨学金(返さなくて良い)が8割あります。
上手く使えれば、返さなくても良い訳ですから、非常に良いです。
ただし、それぞれの奨学金には、条件や人数枠もありますので、注意して探してみてください。
最近は、主に地方出身者を対象に、「予約型奨学金」というものが出ています。
従来のものと違って、試験に合格すれば、もらえるタイプのもので、授業料が半額とか、人数規模も大きいなどが特色です。
大学等独自の奨学金制度など一覧表はこちら
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自治体全部ではありませんが、奨学金制度を持っている自治体があります。
基本無利子なので、上手く利用することが必要です。
教育委員会系の課にて、扱っていますので、お住まいの自治体で調査しましょう。
地方自治体の奨学金もこちらから検索できます。
それぞれの特色を知って利用する!
奨学金(日本学生支援機構)は、子供が借りるもの。
一方、教育ローンとは、親が借りるもの。
これが、大きな違いです。(特に返す段階では)
教育ローンで最も利用が多いのは、「国の教育ローン」。(日本政策金融公庫)
学生1人350万円まで、借りる枠があります。
奨学金は、月々支給されるので、まとまった資金用途には向かないです。
まとまったお金(入学前のまとまった準備資金、大学での前期と後期)の支払には、教育ローンの方が向いています。
ただ、お金を都合するのに、申込から20日以上かかることは要注意です。
学校が募集している提携ローンを、良く見かけます。(学校のホームページに載っている)
多くは「信販系」です。
学校が提携しているので、「きっと、良いローンだろう」というのは、錯覚です。
金利が高く、学校に納める学費しか借りれないことが、ほとんどです。
学校にとっては、都合が良いでしょうが、親にとっては、特にメリットはないでしょう。
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